当院がかみ合わせの治療に力を入れる理由
患者さんの歯の治療を行っていて、「かぶせ物がすぐ外れてしまう」「かぶせ物などをしても定着しない」という症例を多く診てまいりました。そして、「この症状がなぜ起こってしまうのか」という疑問に対しての答えが、かみ合わせの悪さにあることを知りました。
かみ合わせ自体に注目してきたことは、それまであまりありませんでした。しかし、歯の症状だけでなく、身体の不調を訴える患者さんに対して、かみ合わせを良くする治療を行うと、実際に体調が良くなる患者さんがいらっしゃったのです。これをきっかけに、「その方に適したかみ合わせ」を追求するようになりました。
実は患者さんご自身では、かみ合わせの不具合に気付かれていない方がほとんどです。当院では、かみ合わせに特化した治療を行った豊富な実績と症例数があります。それらを活かして、その方に適したかみ合わせをご提案し、治療につなげています。
症状が出やすいかみ合わせの例
- 1級咬合=理想的な噛み合わせ
- 2級咬合=出っ歯、過蓋咬合
- 3級咬合=受け口
出っ歯
前歯が大きく前に突出している状態です。口呼吸が併発する場合、唾液の緩衝作用が低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、場合によっては口唇閉鎖不全を伴うこともあります。
受け口
上下の歯の噛み合わせが逆になっている状態を指します。一般的には、下顎が前に出ている状態もこれに含まれることが多いです。
歯がガタガタ
歯が適正に並んでいない状態を指します。特に上の前歯では見た目に影響を与え、下の前歯では噛み合わせに問題が生じることがあります。また、歯の清掃が難しくなるため、プラークがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
八重歯
犬歯が外に飛び出している歯並びのことをいいます。日本では、八重歯はかわいらしいイメージもあり残しておく人も多いですが、八重歯があると噛み合わせのバランスが悪くなり、奥歯に大きな負担がかかるといったデメリットもあります。
開咬
噛み合わせた際に前歯が開いてしまう状態を指します。この状態では前歯で物を噛み切ることができず、奥歯に過度な負担がかかるため、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。また、気道が圧迫されることで、睡眠時に呼吸がしにくくなることもあり、早めの治療が推奨されます。しかし、骨格的な問題が原因の場合、外科的な矯正治療が必要になることもあります。
切端咬合
上の前歯が下の前歯に重なることなく、上下の前歯の先端同士がちょうど合わさっている状態を指します。この状態では、上下の前歯の根に強い力がかかりやすく、歯ぎしりが起こりやすくなる可能性があります。